PROFILE
—中島 紀恵子—千葉大看護学部から日本社会事業大学教授に—「看護領域の教育研究者がほしかったということでしょう」
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pp.801
発行日 1987年8月1日
Published Date 1987/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923109
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高齢化社会の到来によって保健・医療・福祉の分野に大きな変革の兆しが見えはじめている.例えば,実験段階に入った老人保健施設の構想や,最近,国会に上程された「社会福祉士及び介護福祉士法案」などはその端的な表われといえるだろう.このような厚生行政の狙いの1つが,老齢人口の増加に伴う医療費増大の抑制にあることは明らかだが,一方には,従来のように保健・医療と福祉とを別仕立てで考えてきたやり方では,量と質の両面で来たるべき社会に対処しきれなくなりつつある現実があることもまた確かだ.
千葉大看護学部で基礎保健を担当してきた中島さんが“畑違い”の社会事業大学に移った背景も,むろんこのような時代の流れと無縁ではない.
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