小特集 衛生検査所の実情と課題
我が国の精度管理調査と衛生検査所
木下 満洲夫
1,2
1日本医師会精度管理検討委員会
2豊島区医師会臨床検査センター
pp.1020-1026
発行日 1981年12月1日
Published Date 1981/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207620
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Levey-Jenningsがアメリカで,工業製品における品質管理の管理図法を臨床検査に導入したのが1950年,その後,自治医大の河合忠教授が1963年に我が国にその概念を紹介したので,それから既に18年を経過したことになる.今では,精度管理という言葉は,臨床検査に携わるものはもちろん,臨床検査を利用する一般開業医家においても耳馴れたものになっているが,精度管理が,いかなる手法を用いて実施されているかを知っている一般臨床医は少ない.
精度管理には,内部精度管理と外部精度管理があり,後者には,Open方式と,Blind方式がある.そこで,主として,日本医師会の精度管理調査の各年度の報告書を基にし,他の資料を適宜加えて,精度管理調査と,衛生検査所との関連について述べてみたいと思う.
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