病院職員の基礎知識 医療制度の知識
我が国における公衆衛生活動とその行政機構(1)
土居 眞
1
,
北川 定謙
1
,
藤崎 清道
1
,
矢野 周作
1
Makoto DOI
1
1厚生省
pp.885
発行日 1983年10月1日
Published Date 1983/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208142
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我が国の疾病構造は,戦後,医学の進歩,医療体制の整備,環境衛生の改善,生活水準の向上などによって大きく変化してきた.これにつれて,公衆衛生の課題も結核その他の伝染病を中心とした予防活動から,公害などの環境対策,母子保健対策,精神衛生対策,あるいはがん,脳卒中,心臓病などの成人病対策へと,多様化してきている.地域における一律的,画一的な公衆衛生行政から地域のニーズに応じた総合的な保健対策へとその対応が迫られてくるなど,公衆衛生の解決しなければならない課題は多く,また,期待も大きいのである.
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