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医師と医療従事者の所得・7—3.開業医の所得(承前)/4.高額所得医
二木 立
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1代々木病院内科
pp.250-251
発行日 1981年3月1日
Published Date 1981/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207420
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開業医の医業収入・診療報酬額の分布(承前)
2)社会保険診療報酬支払基金「医療機関別診療状況調」
開業医の所得面での著しい格差,階層分化の一端を示す官庁統計としては,社会保険診療報酬支払基金が毎年6月診療分について行っている「医療機関別診療状況調」中の「診療報酬支払額の金額階級別の状況」が挙げられる.ただし,本調査に含まれるのは,被用者保険と結核予防及び生活保護分等だけであり,国民健康保険や患者負担分等の状況は分からない(昭和52年度国民医療費統計によると,本調査は国民医療費の59.8%%をカバーしている).しかも,被用者保険と国民健康保険などとの比率は,各地方,各医療機関で相当異なっている.こうした制約はあるが,本調査は,全国レベルでの開業医の階層分化の一端を不十分ながらも示す唯一の官庁統計である.
個人診療所(医科乙表)の診療報酬支払確定額の金額階級別の状況の推移を表25に示す.
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