寄稿 チェーン・ホスピタル
勤務医の立場からみた徳洲会病院—本誌特集第38巻第10号「チェーン・ホスピタル」を読んで
山本 智英
1
1岸和田徳洲会病院
pp.365-367
発行日 1980年4月1日
Published Date 1980/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207142
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本誌54年10月号特集「チェーン・ホスピタル」に各界より様々な意見が寄せられた.これらの意見は医療への期待と現実の医療の矛盾,チェーン・ホスピタルへの疑問と提言,徳洲会の掲げる理念についての疑問などに整理することができる.組織としての医療は医療の基本的要素である医師と患者のほかに土地,設備と技術,資本を必要とするが,チェーン・ホスピタルについての議論は主に後者をいかに効率よく運営するかという経済的立場より論じられている.そこで現在の困難な医療の現実の中で良い医療を提供するために医療の実践者である勤務医の立場でチェーン・ホスピタルの問題を考えてみたい.またこの機会をかりて若干誤解されている我々の徳洲会の理念について説明ないし弁解を加えたい.
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