特集 病院図書室
クリニカル・メディカル・ライブラリアンの動向
足立 純子
1
1聖路加国際病院医学図書館
pp.1015-1019
発行日 1979年12月1日
Published Date 1979/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207033
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聖路加看護大学学長の日野原重明先生から,エール大学には診療チームに必要な情報をすぐに提供するために,回診にも参加する図書館員がいるらしいと,以前伺ったことがあった.1977年,エール大学を訪れる機会に恵まれた.この時,エールの図書館員から,より本格的な活動を行っている病院として,コネティカット州ハートフォード病院を紹介された.そして,日本より質・量共に発達しているコンピュータによる文献検索システムを活用して新しいタイプの図書館サービスが行われており,それを行う図書館員は,Clinical Medical Librarian(臨床医学図書館員)と呼ばれていることを知った,このサービスは,大学病院のみならず一般病院においても年々行われるようになっており,また,様々な形をとりはじめている.
先頃,慶応大学の津田良成先生によってもこの図書館員の紹介がなされたが1),Medical Librarian, HospitalLibrarianに比べると,このClinical Medical Librarianという言葉は,我々,図書館に勤務する者にとってもまだ耳新しい.初めの頃は,Science Information Spe—cialistと呼ばれたこともあったようであるが,現在はClinical LibrarianまたはClinical Medical Librarian(以下CMLと略す)という言葉が一般的となっている.
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