読者の声
小病院,第一線診療所の予防医学に対する取組みにおけるモデルの提唱/本来の「健康づくりと医療」の奉仕—本誌4月号を読んで
西沢 芳男
1
1豊中診療所
pp.478-479,534
発行日 1979年6月1日
Published Date 1979/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206881
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現代医学のめざす一つの大きな目標は予防医学の確立とその推進であろう.予防医学には,第一次予防(発生の予防)と第二次予防(進展の予防)の2つの立場が存在する.第一次予防に関しては種種の社会的問題も介在し,その推進には困難が多いが,一方,第二次予防に関しては,日常地域と密接な関係にある第一線の地域医療者にとっては容易に行い得ることであり,この第二次予防活動を通じて,第一次予防活動への発展も望まれる.
しかしながら,我が国の現状においては,第一線の地域医療者にとって容易に行い得るはずの第二次予防においても十分な体制が敷かれているとはいいがたい.
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