特集 医療費改定の分析と批判
改定効果の実態
1.新旧料金による比較計算と批判
精神病院にもっと理解を—医療法人社団東京愛成会高月病院(病床数精神419床)
日野 静夫
1
1高月病院
pp.455-457
発行日 1978年6月1日
Published Date 1978/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206553
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当院は,医療法人立の精神病院(定床419床)である.昭和49年の2回にわたる医療費改定は当院にとって起死回生のものであった.物価や人件費の高騰は病院の運営にとって致命的である.病院の運営は,一般企業と違って固定的な経費の占める割合が高いので,生産を減少して企業防衛を図るということができない.だからといって現行制度の下では,自己の努力で収入の増加を図ることも不可能である.だから物価の高騰や,人件費の高騰に見合う医療費の改定が迅速に行われることが望ましいのである.
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