グラフ
地域に根づく"駆逐艦"—新潟県厚生連中央綜合病院
pp.9-14
発行日 1978年1月1日
Published Date 1978/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206409
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農民の健康の保持増進を図ることを目的に設立された厚生病院には,その設立の趣旨を全うすべく地域の健康を守るセンターとして地域医療活動に挺身する例か多く見られるが,今月取上げた新潟県厚生連中央綜合病院は,都市部において一般市民の医療を担いつつ,さらに周辺地域の地域活動にも積極的に取り組み,長岡市ひいては新潟県の主要な基幹病院として活躍している.
長岡市は信濃川の交通の要衝地として栄えた街で,現在は人口17万,周辺部を合わせて27万の地方都市であるが,冬期には豪雪に見舞われ,一夜にして交通が途絶することもある.そのような厳しい自然の中で住民の健康を守ってきた本院の歴史は,医療組合運動の高まる昭和9年,中越医療組合病院の設立に始まる.その後幾多の変遷を経て,戦後,現在の地に厚生連中央総合病院として開設された.
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