院内管理のレベル・アップ 放射線
放射線部門の管理・6
救急体制と放射線科の当直
安河内 浩
1
,
村上 優子
1
,
宇野 公一
1
,
松本 邦彦
1
,
益永 陽子
1
1越谷市立病院放射線科
pp.50-51
発行日 1977年4月1日
Published Date 1977/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206205
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放射線科の救急体制に対する対策が現在比較的なおざりにされているのは,放射線科医の極度の不足からと,病院管理者の放射線診療への認識の不足からこの部門を必要視していなかった点にあると思う.もちろん放射線科医の意欲の不足も大きな因子である.内科系,外科系と3分割に価する放射線科系のみが,救急体制に目をつぶっていては,いたずらに放射線診療の補助性を助長し,無駄な医療被曝を国民に与えて,自らの民族に対して負の負荷をおわせ,次代の国民に大きなハンディキャップを残すことになろう.
しかし,さりとて診療放射線技師は別として,放射線科医や,放射線診療に知識をもった看護婦の確保が極端に困難な現時点で,その谷間をどのように埋めるかは容易に解決のつく問題ではない.
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