病院の窓
病院消防署論—4分の1はコミュニティーからの補助を
佐藤 智
1
1前東京白十字病院
pp.17
発行日 1977年4月1日
Published Date 1977/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206193
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日本の巷(ちまた)には,病院の広告が氾濫している.郊外電車のプラットホームに立ち,前の立看板をみると,4分の1は医療機関のものである.このような病院の広告は,欧米,アジア,アフリカなど,どこの国にもない.日本だけである.なぜだろうか.
それは,消防署の広告が日本にも,どこにもないのと同じ理由である.消防署は,火事を出した家から料金をとり,その収入で賄っているのではない.地域社会の住民が醵出するお金(主として地方税)で賄っている.
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