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—芝田 進午 編—「医療労働の理論(双書現代の精神的労働4)」/—川上 武 著—「転換期の医療—低成長下の医療問題」
藤田 栄隆
1
1大手前整肢学園
pp.60-61
発行日 1977年3月1日
Published Date 1977/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206182
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歪んだ医療体制への問題提起
なじめないその理論
「医療労働の理論」といった堂々たる習作に書評を書くような柄でもないし,"病める"医療体制の中で,必死になって病院を守りぬこうとあがいてきたような私などに,このような立派な理論をとやかくいう資格はないかもしれないが,あえて私見を述べさせていただく「あつかましさ」を許してもらいたい.
私も実をいうと,"病める"医療に対しては自分なりに「改革」の必要性,喫緊性を人一倍痛感しているつもりであるが,これを階級闘争に帰結しようとする芝田氏の理論構成にはどうしてもなじめないものがある.
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