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‘未来の開かれた病院’をテーマに—第12回日本ME学会大会開催
pp.81
発行日 1973年5月1日
Published Date 1973/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204999
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M (医)とE (工)の協力により診療技術を向上し,医学研究の新しい方法を提供をすることをめざす日本ME学会(学会員2,500名)が,5月11-12日,東京・日本青年館ホールで第12回大会を開催した(大会長:東京女子医大榊原仟教授).今回は‘未来の開かれた病院’の主題の下に3つのシンポジウム(①広域医療とME,②システム工学と医学,③循環システムの工学的アプローチ)と約280の一般演題をとりあげ,活発な発表・討論が行なわれた.これまでの着実な基礎固めと進歩の評価の上に立って,MEが内容として獲得した学問と技術が,未来の医療をどれだけ予測・予知しうるのか.院内の次元にとどまらず,地域を含めた将来の‘広域医療’システムにMEはどのように位置づけられるのか.そして医療供給主体としての病院の役割はどうなるのか.こうした位置づけをもって開かれた本学会において,MEはより新しい視野を求めて踏み出す段階にはいったといえよう.
なお同会場で併設して開催された‘73年東京MEショー’(電子機械工業会主催)も,多くの参加者の注目を集めていた.
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