研究と報告【投稿】
病院のゴミ処理—小病院における問題点
杏 美紀
1
1日本バプテスト病院事務部
pp.99-102
発行日 1971年12月1日
Published Date 1971/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204534
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近代産業経済の高度成長は人間生活をより豊かにし,合理的な社会をつくりあげ,また技術革新に対応して生産物の再生利用がくふうされ,その製品と種類と材質が多様化し便利になった反面,生産物を利用したのちのずさんな廃棄処理により生活環境が漸次破壊されつつある.病院も社会構造の変革に伴い,急速に経営規模の拡大・近代技術の導入により病院で使用する物品の種類も複雑となり,廃棄物の質と量の変化による作業内容と作業量の増加に対応して,焼却炉の設置と廃棄物の処理などが再検討されねばならなくなった.
当院も開設以来数次にわたり増床されたが,これらの問題についての根本対策を検討する機会がないままにすぎてきた.今回病院の将来計画につながる対策を考慮に入れたゴミ処理場改修の資料を作成する日的で,廃棄物の処理について病院全体の重点施策の1つとして取り上げ,ゴミの発生から処理に至るまでの流れを再検討した.ここにその成績の概要を報告する.
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