特集 病院に残る古きもの
病院に残る古きもの・7
病院の薬好き
砂原 茂一
1
1国立療養所東京病院
pp.42-44
発行日 1970年12月1日
Published Date 1970/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204183
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‘古きもの’か‘新しきもの’か
‘薬好き’というのが与えられた題目である.‘病院’自身が‘薬好き’だという言い方もちょっと変だが,それが‘病院に残る古きもの’の1つに数え入れるにふさわしいことなのかどうか私にはよくわからない.
しかし病院では薬がたいへん幅をきかせていることは確かである.国立病院の支出の40%は医業品購入費で,50%は人件費であるから,たくさんの人が薬をもって右往左往しているところが病院だといえないこともない.
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