病院長時代の思い出・4
近代病院としてのスタート(2)
萩原 義雄
1
1国立京都病院
pp.55-59
発行日 1970年10月1日
Published Date 1970/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204121
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
病院管理と病院建築(前号つづき)
5.中央手術部
中央手術部門は,治療棟の3階に入れた.7台6室の一般手術室のほか,ギプス室,レントゲン手術室(暗室兼用)を中心に,手洗装置,洗浄滅菌室,器械室,清潔器械セット格納室,準備作業室,麻酔科室,婦長室,男・女更衣室,空気調整室などの付属室がついている.
電気系統はすべて防爆装置とし,床はテラゾー,手術室と回復室へは無菌的空気を送りこみ,手術室内空気の組菌学的検査は何回となく行なわれ,細菌を持ちこむものが‘人’なかんずく衣服であることを確かめ,それに対する対策も漸次講じられた.また中央配管による吸引装置を収りつけた.本手術室は昭和32年装備完成後使用を開始したが,昭和38年1月に酸素および笑気の中央配管を施し,酸素は手術室のほか,回復室,分娩室,新生児室,その他一般病棟にも広く中央配管した.
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.