第8回全国自治体病院学会シンポジウム
自治体病院を考える
水野 肇
,
室賀 不二男
1
,
山村 雄一
2
,
松尾 正雄
3
,
原口 忠次郎
1東京都立豊島病院
2大阪大学医学部
3厚生省医務局
pp.59-71
発行日 1970年3月1日
Published Date 1970/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203902
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座長 日本の医療は,ただいま非常に混乱しておる.そういう中で,きょうお集まりの皆さまはそれぞれご苦労をおもちであろうと存じます.また壇にいらっしゃいます先生がたもやはりそれぞれの立場でたいへんご苦労があるわけであります.しかし,皆さまおよび私たち壇の上におります者として,共通点として申し上げられることは,やはり自治体病院というのは今ここで考えなければならないのではないか,ということではないかと思うんであります.考え方につきましてはいろいろご意見もあり,ご見解もあると存じますが,どうかきょうは,とにかく混乱した医療制度の中で自治体病院はどうあるべきかという,比較的大きいけれども,最も重要なテーマを中心に,できるだけ前向きのお話で進めさしていただきたいと思います.
まず最初に,実際に行政の立場で,しかも長年ユニークな市長としていろいろなことをおやりになってこられました原口市長さんに,病院についてはどうお考えか,お話をうかがいたいと思います.
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