研究と報告【投稿】
病院における盗難問題
内藤 均
1
1聖路加国際病院庶務課
pp.83-86
発行日 1969年12月1日
Published Date 1969/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203831
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はじめに
病院の出入口管理は全く放置されており,いつでも,だれでもが自由に出入りできるのが一般のようである.病院内のどこを歩いていても,職員から声をかけられることは全くまれであるという病院が大部分ではないだろうか.
このような状況の中に収容されている患者や,外来診療にきている患者の金品が盗まれるということが,ときどきある.たとえば‘病院あらし’といわれる,病院だけを対象にしている専門の犯罪者もいるくらいである.この盗難事件は,その特殊性からか,被害者の大部分が患者であり,病院自体の被害はきわめてわずかであり,またこれらの問題は病院の恥とでも感じられるためか,あまり公表されていないように思われる.
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