特集 うるおいのある病院
うるおいのある病院建築
柳沢 忠
1
1名古屋大学建築計画
pp.29-34
発行日 1969年7月1日
Published Date 1969/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203679
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病院建築はその複雑な機能のゆえに,その設計はまことに困難な仕事である.そのためか魅力ある建築が少ない.建築家は機能を満たすのに大半の精力を使いはたして,ゆとりがなくなってしまうようである.その反省もあって,このごろ‘人間味のある病院建築を設計しなければ’という議論が行なわれるようになってきた.うるおいのある病院建築は,まさに建築家にとっての課題である.
うるおいのある病院建築というのは,病院を利用する患者とそこに働く職員の1人ひとりが人間らしくすごせる場になっていることだと,私は考えている.
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