ホスピタルトピックス
精神病院の医療評価
鈴木 淳
1
1病院管理研究所
pp.94-95
発行日 1969年2月1日
Published Date 1969/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203574
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病院医療の評価にはむずかしい問題が含まれている.精神病院には内因性精神疾患が過半数を占めているので,なおいっそうむずかしくなる.対象内容の複雑性ばかりでなく,評価法それ自身の普遍妥当性も確定されていない現在,精神病院医療の評価を提案することは二重の危険性をおかすことになる.
しかし,その危険を承知しながらも,病院医療の質を判断することはだれかがしなければならないことである.Russell Bartonは評価の客観化に熱心な1人である.彼は54項をあげ,1項を3段階にわけ,2点,1点,0点を付し,全項の合計点数で病院の医療を評価しようとするものである.
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