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—宮崎 亮著—「アオ・オママ」
長崎 太郎
1
1救世軍杉並療養所
pp.89
発行日 1966年2月1日
Published Date 1966/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202791
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アフリカでの愛の奉仕記録
「有名な都市に生まれることは人が幸福に至る第1条件である」といった悲劇作家ユーリピデスの言を,現代人でまともに信ずる者はほとんどいない。しかし,少なくともアフリカ,ナイジェリアの僻地アオ・オママに生を享けることは生涯,医療にほとんど恵まれぬ不幸な宿命を余儀なくされる。
著者宮崎亮ドクターは北大医学部卒業後滞米8年間,臨床の習練を終え,アフリカの末開瘴癘の地の病者に医療奉仕をなすべく特に召命を感じ,単身新興独立国ナイジェリアに入国,その無医地区アオ・オママの約3万人の住民の唯一の待望のドクターとして赴任,風土病に倒れ帰国するまでの1か月半,その数奇にしてかつ野心的な体験的記録をこのたび出版された。
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