特集 病院業務の委託・外注
医療法令と外注
下村 健
1
1厚生省医務局総務課
pp.42-46
発行日 1965年9月1日
Published Date 1965/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202663
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1.医療法,医師法などの基本的な考え方
病院経営の合理化が進められるにつれて,病院業務の委託・外注が行なわれる事例が次第に増加してきている。もちろん,病院業務の委託・外注は,従来でも限られた範囲で,あるいは一時的なものとしては,かなりの程度に行なわれていたものと思われるが,最近の委託・外注の特色は,従来まで病院の固有の業務であって,病院みずからが処理すべきものと思われていた分野において,しかも恒常的に行なわれるようになり,病院についての概念にまで影響を及ぼし始めているところにあるといってよかろう。
また,最近の病院業務の委託・外注が病院経営の合理化といった角度から問題にされ,病院の収支にいかに寄支するかということで主として評価されているのも,特徴的なことであろう。
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