特集 安全対策
共同研究
病院火災対策
神崎 三益
1
1武蔵野赤十字病院
pp.24-34
発行日 1964年11月1日
Published Date 1964/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202452
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調査の目的
経済の高度成長によって社会環境や生活様式が複雑化し,さらに人口の増加や都市集中といった事情から,火災の発生率は年々増加する傾向にある。消防庁の全国統計をみても人口1万人あたりの出火率は昭和28年の3.1件から37年には5.2件と激増している。
病院の火災も年々増加する傾向にあるが,とくに病院火災の特徴としてあげられることは心身の不自由な人々や老幼婦女子,あるいは出生まもない新生児などを収容している関係から人的事故の発生を伴いやすいことである。
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