病院管理講座 実務編・17
看護要員の勤務と業務の割り当て—聖路加国際病院の例
相模 はつ子
1
1聖路加国際病院外科
pp.71-76
発行日 1964年8月1日
Published Date 1964/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202403
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病棟の看護業務は,診療補助業務,患者の身のまわりの世話,環境整備,事務的業務その他,多種にわたる仕事を含んでいる。そのうちには,看護婦がぜひ行なうべき業務,すなわち正確な判断,技術を必要とする業務から,単純な補助的業務まで含まれている。各メンバーに,どのように業務を分担させたらよいか,看護補助者に明らかに渡せる仕事もあるが,なかには,同じ仕事であっても,患者の身体的・精神的要求により,看護婦が行なうべき場合と,反対に看護婦補助者に依頼できる場合がある。主任看護婦は,どの職種にどのように仕事を割り当てたらよいか,判断し計画しなければならない。また主任看護婦は,自分の管理する1看護単位における患者の状況を把握し,各メンバーに,よく計画された,適切な勤務割り当てを行なうことにより,患者によい看護が行なわれ,また仕事は能率的に運ばれる。そしてそこに働く人々に満足感を与え,いっそうよい看護が行なえると思う。
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