--------------------
あとがき
吉田 幸雄
pp.100
発行日 1963年11月1日
Published Date 1963/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202248
- 有料閲覧
- 文献概要
本号は久し振りに「看護」を特集とし,問題を2つにしぼりました。第1は「看護業務における中間管理者」とし,婦長のあり方を検討しました。看護組織で最も大切なものは,第一線監督者である主任看護婦であって,そのあり方は大いに検討されねばなりませんが,これは後日改めて徹底して検討することとして,従来全く問題にされていなかった婦長をとり上げました。大病院ばかりでなく,最近は中病院でも総婦長と主任看護婦との間の中間管理者である婦長制をしく病院が増えてきました。しかし実際には宙に浮いているところもあるので,ここには焦点を合わせました。この婦長を論ずるときには当然総婦長と主任看護婦のあり方を解明せざるをえませんから,おのずから看護部内の管理のあり方が明確になります。従って全病院にご参考になるものと信じます。
次に「看護業務の軽減法」の問題です。どこの看護婦も多忙を訴えています。しかし多忙といってのみいたのでは問題は解決しません。ここらの心理状態については「看護婦と忙しさ」という座談会の中で取扱ってもらいましたが,実際の仕事の合理化について,進歩した病院の改善法をご紹介することに努めました。病棟部内は病院内のあらゆる部門に連なっているために,従来ここにいろいろのものがシワヨセされている事実があります。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.