Hospital Topics 看護管理
米国看護学校に常勤する看護婦とその教育背景の意味するもの—ANA統計資料"Facts About Nursing"より
CTA
pp.85-87
発行日 1963年5月1日
Published Date 1963/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202128
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1960年(昭和35年)1月にNLNによって調査された看護学校に専任として働く看護婦の数は,表1の如く〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓約71%は,大学制度をとらない,diplomaプログラム(卒業時に学位を与えず単にその専門の分野においての学業を終了したという卒業証明を与えるもので,日本の各種学校の規定による看護学院にほぼ似ている)による看護学校に常勤しているものとなっている。同じ調査で発見された実態のうち,特筆すべきことは,このdiplomaプログラムによる看護学校の専任教員看護婦の欠員が大学制度の学校より多くあったということである。
看護婦教育の内容についての質の評価は,そこで教える看護婦の数のみでは知り得ない面が多い。日本の看護学院に働く専任教員看護婦等も次第に臨床経験に加えて,特定の指導者講習会或はコースで勉強をして後に,はじめて,教務にたずさわっているという例が増えている様であるが,正規の教育制度にのっていない講習会やコースであるため,その期間も1ヵ月,3ヵ月,最大で1ヵ年といった補習程度のものが多い。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.