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ベネチアの夕陽—第12回国際病院会議に参加して
小野田 敏郎
1,2
1日本病院協会
2東京警察病院内科
pp.894-898
発行日 1961年12月1日
Published Date 1961/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201861
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古い石だたみの上,鉄柵の扉が石の階段を閉ざしている。制服の守衛がそのまえに立つ。そしてそのまわりにはすでに100人をこす参会者が集まつている。
パラッツォ・ドカーレ——ヴェネチアが誇る統領宮は,500年の星霜に褪せないピンクのいろを海面におとして立つている。そしてその正面には隈を三角にとつた樺色の旗が掲げられ,第12回国際病院会議と染めだされている。これがその開会式場である。
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