特集 第11回日本病院学会総会
会長挨拶
昭和36年日本病院学会によせて
島内 武文
1
1第11回日本病院学会
pp.555
発行日 1961年8月1日
Published Date 1961/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201825
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病院学会もすでに10年間の確固たる歩みをみせて堂々たる学会となり,今年は仙台において開かれることとなつた。私はこんどの第11回総会には加藤国立仙台病院長から,仙台は折角病院管理学の教室があるのだからお前がやれというお話で,全くはからずも私が会長の重責を負うこととなつた。まことに身にあまる光栄である。
今回も前回のシンポジウム方式にならい何とか魅力あるものとして,遠来の会員に報いたいと考えたが,2日の会期にたいし思いがけずにも60題以上の演題が集まり,特別講演の他は一つのシンポジウムを編成しただけでプログラムは一ぱいになつてしまつた。全くうれしい悲鳴をあげた次第である。第7回より2日となつた会期も,やがて3日を要するのではなかろうか。従つて従来の学会では一部の病院管理学者の演題が多かつたのであつたが,今回は新人の登場がいちじるしかつた。学会は10年をへて新たな発展をみせてきたともいえよう。会期の数日前に全国看護協会総会が静岡で行われた関係もあつて,例年多数をしめていた看護関係の出題がほとんどなく,さびしさを感じたが,反面給食関係の出題が多かつた。
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