病院長プロフイル・45
大阪府済生会中津病院長 間島良二博士
pp.452
発行日 1957年7月1日
Published Date 1957/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201247
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今年7月,ロンドンで開催される国際肢体不自由者福祉協会第7回世界会議に日本代表として出席予定の大阪府済生会中津病院長間島良二博士は夏でもネクタイをしめ,上着をきる英国紳士。チヨッキなしにスェーターを着る最近の流行を嫌い,職員の服装にやかましい。上京の都度,余暇をみては百貨店を廻り,私財を投じて受付嬢の服を買つて帰り,事務員,下足番の制服の色あい,生地を自ら選定し,デザイナーを呼びつける入念さである。
医者には珍らしく計数に明るく,病院経営の権威として名声が高い。医療法や労働基準法を順法すれば,現在の健康保険では綜合病院の赤字は免れず,単価或は入院点数の改正が叫ばれているが,毎年病院格付監査で,診療,入院給食,監理の四部門を通じて減点僅かに数点という成績。いつも満床で入院希望者のベットのやりくりに総看護長を督励し,広い廊下は外来患者で混雑している。
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