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病院における病類別患者統計作成法に関する研究(2)
三神 芳彦
1
1東北大学医学部公衆衛生学教室
pp.33-39
発行日 1956年3月1日
Published Date 1956/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201077
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3.手術後の疾患の分類措置
(1)「手術後某疾患(又は状態)」と記載報告された場合,二つの意味が考えられる。すなわち一は例えば「手術後胃癌」の如く,明らかに"胃癌を手術した後の診察又は診療"と解される場合であり,二は,例えば「手術後腹膜癒着」の如く"何等かの開腹手術を行つた後の後遺症としての腹膜癒着"と觧される場合である。いずれにしても,「手術後某疾患(又は状態)」については,明確な分類規約が示されていない。しかしこれらは,実際には相当に報告例の多いもので,27年度において吾々は約150例を扱つた。
(2)"ある疾病を手術した後の診察又は診療"と鮮される場合は,次の如く措置した。
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