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結了カルテの中央保管について
中佐 肇
1
1国立大阪病院
pp.61-62
発行日 1955年2月1日
Published Date 1955/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200930
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転帰をとった後のカルテの中央保管の理想はフアイル式の保管箱に收納し,後日の抽き出しに便利なように3〜4区分別の索引カード又は索引簿をつくつておくのが,望ましい姿であろうし,またこの目標に向つて努力を続けなければならないと思うが,経費と人員の関係から,ごく少数の病院を除いて現状では実施困難であり徒らに理想を揚げ実情に副わないことを避けてその方法を検討してみたいと思う。
フアイル式保管箱の短所は抽き出し式になるために,一杯あけたときの空間面積は大きく対面して箱を並べた場合は,奥行の2倍の床面積が必要となる。また,普通人の身長以上に高くすると高い部分の出し入れ作業は著しく不便になる。従つてカルテの保管室は相当の広い床面積を要するであろう。保管箱の製作費もまた書架式に比べると木製に見積つても崇高となり金属製になればいうに及ばないところである。
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