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米国及び英国に於ける病院見学所見
中村 一成
1
1厚生省医務局医務課
pp.27-29
発行日 1953年5月1日
Published Date 1953/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200644
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私は昨年10月より5ヵ月近く,同僚の小西宏技官と共にWHOのフエローとして,「病院管理に関する研究」という課題のもとに米国及び英国を旅する機会を得,帰路,仏,西独,スイス,伊の各国をも瞥見することが出来たことを幸として居ります。
米国の事情については先輩諸氏によつて十分なる究研調査が為されており,今更私如きが申し上げる事も無いのでありますが,英国における国営医療(National Health Service)の下における病院の実際を見学した事は得る処大であつたと思つて居ります。従来,英国の国営医療に就いては特に開業医の問題に関して又は広く社会保障制度の解説の一部としては相当紹介されて居りますが,英国の医療制度,及び病院の機能,活動の面に関しては資料に乏しく,かねて興味を持つて居りましたのでこの問題に就きましては,稿を改めて乏しい経験を述べて見たいと考えて居ります。
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