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病院における死體解剖
岩佐 潔
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1厚生省医務課
pp.32-34
発行日 1950年6月1日
Published Date 1950/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200155
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アメリカ医師会においては,毎年その認めたインターン病院の一覧表を発表して会報紙上に掲げているのであるが,その項目中に各病院のベツト数,患者数と並べて死体解剖のパーセンテージという一項目が見られる。これはその病院における年間の死亡数に対する解剖数の割合を示すものであるが100%というのが可成りの程度に見られ,大部分50%以上,30%を下るものは極く少い。
これに依つてアメリカの病院においては解剖が如何に数多く行われているかゞわかると同時に,一方こうした数字が病院の価値を示す一つの指標として使用されていることに私は多大の興味を感ずるものである。
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