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病院經營統計論(2)
菱沼 従尹
1
1厚生省統計調査部計析課
pp.7-12
発行日 1950年6月1日
Published Date 1950/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200147
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第二章 統計とは何か
統計学は通説によれば二つの源泉から生起したことになつている。(三つの源泉を主張する人がある)一つはヘルマン・コンリング(1606年—1681年)に始りゴツトフリード・アヘンヴール(1719年—1772年)によつて完成せられた国情学派であり,他はジヨーン・グローント(1620年−1674年)を始祖とする政治算術学派である。
アツヘン・ヴールは国家の考察から出発して,これを一般の普遍的考察と,現実的,個別的考察とに区別して,後者を取扱うのが統計学の目的とするところであると考えた。国家に存する数多の現実的事物のうち,その安寧福祉を左右するところのものを顕著事項と定義し,統計学とは一個もしくは数個の国家の現実的な顕著事項を取扱うものであると考えたのである。
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