特集 なぜ今,医療基本法なのか
医療基本法はどうあるべきか
前田 哲兵
1,2
1きのした法律事務所
2医療政策実践コミュニティー(H-PAC)医療基本法制定チーム
キーワード:
大きな方向性(理念)
,
母船と北極星
,
視点の転換
,
患者本位
,
公共性
Keyword:
大きな方向性(理念)
,
母船と北極星
,
視点の転換
,
患者本位
,
公共性
pp.612-617
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102584
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■H-PACとは
筆者は,医療政策実践コミュニティー(Health Policy Action Community,略称H-PAC)に参加し,医療基本法要綱案の策定,その後の制定活動などに携わっている.
H-PACとは,東京大学公共政策大学院「医療政策教育・研究ユニット」における自主的社会活動であり,「医療を動かす」をミッションとして掲げ,医療政策に関する研究・提言を行い,実社会において当該提言を実践していくことを目的とした団体である.その特色は,メンバーの多様性にある.すなわち,H-PACでは,患者・市民,医療提供者,政策立案者,メディアの4つの立場から,医療政策分野において様々な活動を展開している社会人らが集まり,共に研究・提言を行っていくことを旨としている.われわれ医療基本法制定チームも例外ではなく,総勢17人のメンバーは,患者,医師,看護師,行政機関の職員,政治家,新聞記者,法律家などによって構成されている.
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