連載 世界病院史探訪・1【新連載】
スルタンが建てたモスクの病院
石田 純郎
1
1医療法人慈生会 介護老人保健施設くつろぎ苑
pp.263-264
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102491
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エディルネ(トルコ)
ブルガリアとの国境の町,トルコ共和国のエディルネ(Edirne)は,14~15世紀の89年間,オスマン・トルコの首都が置かれた古都で,歴史ある個性的なモスクが多い.
その1つが,町の防御壁の働きをする川の外側に置かれたモスクの病院「Comlex of Sultan Bayezid Ⅱ」である.バヤズィットⅡ世(1447-1512,1481年にオスマン・トルコ皇帝に即位)によって1488年に建てられ,1916年までモスク・病院・医学校として機能した.1652年には音楽療法が取り入れられ,眼病治療でも著名な病院であった.
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