連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第169回
岡山県精神科医療センター
藤記 真
1
,
大守 昌利
1
1株式会社 日建設計 設計室
pp.172-178
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101394
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病院スタッフと密接に協働
難題を創造的に解決
岡山県精神科医療センター(旧県立岡山病院)は,岡山県の精神科医療の中核病院として,民間病院では対応できない専門的医療を行ってきた.旧病院の老朽化に伴い,より高度で専門的かつ総合的な医療を提供する施設を整備することとなった.
設計プロポーザルでの選定を経て設計が始まったが,狭い敷地での3期にわたる複雑な建替,病院からの高レベルで濃密な設計要件,精神科特有の課題(安全性と開放性の両立など),難題解決のために必然的に知恵を絞る設計が求められた.工事中においても,病室や保護室のモデルルーム作成により検証を行うなど,設計開始から竣工にいたるまで,病院スタッフとの熱き良き協働体制を築きながらプロジェクトを敢行した.
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