特集 医療統計の再構築に向けて
【事例】電子カルテの経営への利用
当院の統合医療情報システムが病院運営・経営に及ぼした影響
松原 要一
1
,
菅原 稔
2
,
佐藤 智昭
3
1鶴岡市立荘内病院
2鶴岡市立荘内病院 医事課
3鶴岡市立荘内病院 総務課
キーワード:
電子カルテ
,
統合医療情報システム
,
病院運営・経営
,
地域医療連携
Keyword:
電子カルテ
,
統合医療情報システム
,
病院運営・経営
,
地域医療連携
pp.125-127
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101382
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
当院は平成11年度に新病院の実施設計ができ,創立90周年にあたる平成15年7月1日に新病院へ移転,開院した1).
当院は平成18年の6市町村合併で人口約10万人から16万人になった地方都市の市立病院(520床)で,新病院計画の段階で,財政能力と資金面からその経営は容易でないと考えられていた.また,対象人口16万人に対して当地区唯一の急性期基幹病院のため,患者数が多く医師不足で,もともと非常に忙しい病院であった.加えて,医療費抑制政策による診療報酬のマイナス改定や,平成16年度からの新医師臨床研修制度による勤務医不足の増悪が懸念されていた.したがって,新病院の起債の返済も含めた経費増大は経営的に容易でなく,市立病院としての存続は,基本計画では困難と思われた2).
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.