特集 人口減少時代の病院
病院としての将来像
平成立石病院―高齢化と地域のニーズに応える病院運営
猪口 正孝
1
1医療法人社団直和会平成立石病院
pp.708-711
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101259
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
病院が存続する必要条件は,患者を代表とするその地域に必要とされ,支持を受け続けることである.そして内部変革を持続的に繰り返し,質の維持を計ることが十分条件となる.高齢化社会をふまえて支持を得るためには,地域が何を必要としているかを捉えなくてはならない.制度の変化には敏感でなくてはならないが,「あれが儲かる」というような思いつきは無視するようにしている.
開院した6年前を思い出し,これまでを振り返ってその延長線上を考えれば,当院の10年後が見えてくるというものでもない.ニーズには連続性があり,必然がある.制度の変化とともに急に生じるものではない.私たちは医療の本質と高齢化社会の要求,そして従業員たちの満足を考えながら,未来を探っている.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.