連載 ヘルスケアと緑・1【新連載】
人のはじまりと花
浅野 房世
1
1東京農業大学農学部バイオセラピー学科園芸(植物介在)療法学研究室
pp.6-7
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101090
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あいさつに代えて
私は現在,東京農業大学農学部バイオセラピー学科園芸(植物介在)療法学研究室にて,教鞭をとっている.「ご専門は?」と問われたら,いささか戸惑う.私の仕事は,治療や支援の必要な対象者に対して,植物を介在させて行うセラピーの理論や実践を教えることだが,陰で学生たちは,私のことを“緑教の教祖”と呼んでいるらしい.どうも私の教えていることは,もっと範囲が広いようだ.ならば,専門は「緑の人間学」(今執筆しながら考えた言葉だが…)というのが適切かもしれない.
これから1年間,このコーナーで緑の人間学ならぬ,緑が人間に与える効果を考えながら,医療施設と,どのように結びつけていったらよいかについて,論じていこうと考えている.今回は,太古から人が緑を求めていたお話である.
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