特集 相補・代替医療へのニーズにどう対応するか
相補・代替医療の活用事例
中国医学と生活習慣病への対応
呉 澤森
1
Takushin Go
1
1呉迎上海第一治療院
pp.406-408
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100820
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中国医学の疾病に対する考え方は,以下の三つに分けられる.一つは,疾病発生の原因として,致病の原因より,体の正気(せいき)(疾病の抵抗力,自然治癒力)を大切にする.二つ目は,治療については一般的に,病所を治すより,病所,または,病所に関連する部分を含んだ全体の治療を重視し,いわゆる体質改善の根本治療を行う.三つ目は,未病段階の積極的な予防は疾病発生を抑える良策である.このような三つの考えは,中国医学の特徴ともいえる.
さて,日本の現代社会に生まれた生活習慣病に対して,中国医学の原点よりどのような考え方ができるのか.一方,中国医学の生活習慣病への対応(治療,予防など)はどうだろうか.これらについて以下に述べる.
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