連載 病院ファイナンスの現状・30
―病院債(3)―病院債の課題と発展
福永 肇
1
1国際医療福祉大学医療福祉学部医療経営管理学科
pp.164-169
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100493
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昨年12月号で「地域医療振興債」,1月号では「医療機関債」「社会医療法人債」という医療法人が発行する病院債を見てきました.これらの病院債はいずれも金融市場で発生して発達発展してきた金融商品ではなく,最初に発行スキームが考案され,ガイドラインに従って発行された(される)ものです.
こういう事情もあり,発行実績のある地域医療振興債と医療機関債については,発行側の医療法人(以下,病院)の論理と利益面が強いことが指摘できます.今月号では,債券発行によって直接金融市場から資金調達をする病院が,投資家や証券市場に考慮しなければならない点の要点を説明します.
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