連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・3
在宅へ向けた病病・病診連携のシステムづくり
黒木 信之
1
1名古屋第二赤十字病院医療社会事業課
pp.656-659
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100355
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名古屋第二赤十字病院では,救命救急センターとして急性期病院の推進・地域医療支援病院の取得を目標に病診・病病連携に取り組み,1990 年から病診連携を,1998 年から病病連携を開始した.医療社会事業課では,連携のための退院援助のシステム化に取り組んできた.その結果,2005 年,愛知県では初めて地域医療支援病院として承認された.地域医療支援病院は,地域の開業医を支援して患者へより良い医療の提供を目指すものである.当院にはこれまで以上に地域の関係機関との連携が求められることになる.本稿では,地域医療支援病院としての医療社会事業課(MSW)の業務と今後の課題について述べる.
■問題別担当制導入により効率化を図る
医療社会事業課では,病病連携を開始した 1998 年から,多様な患者・家族の問題に効率的に対応するために,問題別担当制を始めた.課長以下,5 人の MSW を,表 1 のように業務分担している.
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