特集 医療のパフォーマンス評価
医療制度構造改革における政策目標と実績評価
川口 毅
1,2
1財団法人全日本労働福祉協会
2昭和大学医学部公衆衛生学教室
pp.532-534
発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100328
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急速に進む人口の少子高齢化と成熟型の社会経済への移行,ならびに国民生活意識の変化などに伴って,わが国の国民医療は制度的にも経済的にも将来危機的状況に陥ることが懸念されている.その中で現行の国民健康保険制度を維持し,国民の健康の保持増進を前提とした安定した医療制度を将来にわたり,持続可能なものにしていくため医療構造改革が急務として取り上げられるようになった.
このため平成 17 年 12 月に「安心・信頼の医療の確保と予防の重視」「医療費適正化の総合的な推進」および「超高齢社会を展望した新たな医療保険制度体系の実現」を 3 本の基本的柱として,医療制度大綱が政府・与党医療改革協議会でまとめられた.これらを踏まえて次のような医療制度構造改革案がまとめられた.
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