特別寄稿
診療科別・部門別損益計算 (原価計算)の活用方法
池田 吉成
1
1監査法人トーマツ ヘルスケアコンサルティング部
pp.57-60
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100226
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■病床利用率1%の重み
皆さんはご自身の病院の病床利用率が1%上がった時,どれだけ「利益」が増加するかご存知だろうか?私どもがコンサルティングを行ったある病院では,1%上げるだけで数千万円もの利益が増加することがわかった.経営改善に取り組まれている病院において,職員に対してこのような経営数値(努力すればこれだけ良くなる!)を示すことができれば,改善意欲の向上に大きな効果が期待できるのではないだろうか.
こういった経営数値は,診療科別・部門別損益計算や原価計算(以下,診療科別損益計算)を実施しているからこそわかるものであり,診療科別損益計算は,職員に対して経営改善意識を醸成するために役立てることができる.ただ,この本来の目的は経営改善のためのツールとして損益改善を促すものであると考えている.
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