特集 地域医療の新たな展開と病院
医療計画の評価とその方法
長谷川 友紀
1
1東邦大学医学部社会医学講座
pp.26-30
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100146
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医療計画
医療計画は,基準病床について規定した部分と記載事項について定めた部分に大別される.前者は数値目標が具体的に示され病院開設などで供給量の制限として実効性を有するのに比較して,後者は,これまで十分に議論されることなく,また内容的にも,計画の目標,時期,実施者,財源などが定量的に明らかにされていないため評価が困難であるなど,不十分なものが多かった.
今後,医療の安全と質について医療計画の果たす役割が重要になるとともに,後者の質的な充実が必要となる.臨床指標は,医療のパーフォーマンスを測定する際に中核となる概念である.本稿では,臨床指標を用いた医療計画の評価と,今後,医療計画に導入が想定されるライフコースアプローチについて概説する.
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