特集 教育(理学療法・作業療法の教授法を中心に)
<随想>
夜学ということ
菅原 昭一
1
1専門学校社会医学技術学院
pp.243
発行日 1985年4月15日
Published Date 1985/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103304
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社会医学技術学院(社医学)は昨年10周年を迎え,途中から開設された作業療法学科も今春には第2期生を卒業生として送り出すことになった.日本で唯一の夜学の養成校として出発した本学院であるが,昭和58年には理学療法学科に昼間部が新設され,いくらか様子も変わってきている.とはいえ,学生数では夜間部の学生の方が圧倒的に多い訳である.
夕方5時半頃からポツポツと学生が登校し始め,開始時の6時にかけ込んでくる学生もいる.多くの学生が昼間働き,勤務を終えて登校してくるのである.そして9時10分まで授業を受け,ある者は足早に家路へと,ある者はようやくの夕食?にありつくため近くの店へかけ込んでいく.入試面接時には,「自分で働いて学資を出したいから」と威勢のよいことを言っていた学生も,こうした不規則な生活にはまいってしまうようだが,一年もすると「もう慣れました」とケロッとしており,若さ故に適応性も早いのかと感心させられる.
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