Japanese
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特集 精神分裂病の作業療法
社会適応訓練と就労援助―入院治療を中心に(外勤,中間施設,職親の利用)
Social and Vocational Rehabilitation of Schizophrenic Patiens
時武 治雄
1
ToKITAKE Haruo
1
1大阪府立中宮病院
1Nakamiya Hospital.
pp.563-568
発行日 1981年6月15日
Published Date 1981/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102416
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Ⅰ.はじめに
大阪府立中宮病院(以下当院と呼ぶ)は,自治体病院の中では3番目に古というか,歴史があると聞く.本年の4月で56歳になる.重々しい歴史をふり返ってみても数々の出来ごとがあったようだが,特に戦前昭和5~6年に長山による院内,および院外活動を通じて職親制度がすでに実践されていた.
戦後は昭和25年に精神衛生法が判定され当院にも昭和30年には向精神薬登場同35年には中央レクリエーション(以下レクと略)の登場,昭和40~45年にかけて精神医療の中での人権運動と活動療法の登場,病棟の開放化の展開,小遣銭の所持,ライターの所持,単独外出(泊),院内赤電話の設置等々,枚挙にいとまないくらいの開放(単に扉だけでなく)がすすめられて来た.その上にたって真新しい道を模索しながらすすみつつある当院の現況と,その一部を担当する作業療法士(以下OTと略)の立場から標題に関わる問題について実践的に述べていきたいと考える.
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