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編集後記
寺山 久美子
pp.403
発行日 1981年3月15日
Published Date 1981/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102377
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作業療法の世界では,今エアーズの感覚統合訓練が大はやりです.一昨年暮,アメリカ各地の作業療法施設を見学した折,あちこちで,感覚統合訓練をやっている現場をみました.成人の重度精神薄弱者まで,スクーターやブランコに乗せられているのです.担当のセラピストは,「これで平衡感覚が養われるのです」と自信満々に答えたものでした.「はて感覚統合訓練は学習障害児のための訓練法でなかったか?」と大いに疑問に思いながら帰国しました.昨年の第14回日本作業療法士学会(大阪)でも,感覚統合の演題は沢山出されました.全国各地で行われる,OTの研修会でも,このテーマは人気があると聞きます.宮前珠子氏らによるエアーズの翻訳本が出てからは,特殊教育の世界でもこの方面に興味を抱く人が増えたようです.
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