編集後記

　1978年10月，今からちょうど4年前にカナダのリハビリテーション施設を訪れた時のことでした．日本人の作業療法士でカナダ人と結婚してアルバータ大学に勤務するMasako Walleyさんの話に私は大変刺激を受けました．「人間のリハビリテーションの根本は性のリハビリでしょ．作業療法士はこの問題に大変熱心で，そのための自助具の開発にも打ちこんでいます．パンフレットや映画，ビデオなど視聴覚教材を沢山作って患者の指導に利用しています」と．残念ながら，時間の関係で実際の指導場面を見学できませんでしたが，そのうちきっと見せてもらうことを約束して別れました．その時，「いつか“理学療法と作業療法”誌に特集を組むことを提案しよう」と思いました．